今回の大震災に伴う福島第一原発事故により、原発周辺は勿論のこと、遠くは、私たちの神奈川県・川崎市までセシウム等の放射性物質が飛散し、大気・土壌・河川・海・山林・農作物・下水道汚泥・生活ゴミ等々多くの物が、程度の差こそあれ放射能に汚染されました。また、原発周辺の津波で発生した大量のがれきもそのまま放置されています。
がれき処理や除染が全く進まないのは、事故により原発施設外に放射性物質が大量に放出されることを想定していなかったため、トラブルに対処するための法律が存在しなかったからです。
政府・与党は、この未曾有の大事故に対処するための新法を大至急で立法をすべきでしたが、非常識にも政府・与党の腰は重く、立法化に向けての動きすらもありませんでした。汚染物の収集・除染等の処理ができないまま、放射能汚染はその後、首都圏・東北の広範囲に及び、国民の不安は日々拡大し大変な社会問題となっています。
この重大な事態に鑑み、自民党環境大臣田中和コは、党内にプロジェクトチームを立ち上げ、議論を重ね、議員立法で対処法案をとりまとめ、他の野党との協議と併せて、成立に向けて与党側との調整も行いました。その結果、本法案は田中和徳が筆頭理事を務める衆議院環境委員会で審議され、8月23日に衆議院を通過、26日に参議院で成立しました。
この法律では国、原子力事業者(東京電力)の責任が明確にされており、放射性汚染廃棄物・がれきの収集・処理を国の責任で、モニタリングも含めて実施すること、そして放射性物質による土壌汚染が特に深刻な地域では基準を定め、国の責任で土壌の除染をすることを義務付けていることが大きなポイントです。また、放射性汚染廃棄物・がれきの処理や土壌除染にかかった費用は全額を国が負担した上で、東京電力に求償することになります。